任天堂は9月19日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」を開始した。
これまで無償だったソフトが有料になり、引退者が出るなど、ちょっとした騒動となっている。
「Nintendo Switch Online」に含まれるソフトは、
オンラインプレイ対応の『スプラトゥーン2』『マリオカート8 デラックス』などで、
ネットを通じてプレイヤーと協力したり、世界中のライバルと競い合ったりできるゲームだ。
有料化に伴いほかにも、ネット経由でセーブデータを保管できる「セーブデータお預かり」機能が加わった。
さらにオンラインプレイ中にアプリを立ち上げると、プレイヤー同士でボイスチャットができる「スマホ向けアプリ」や、
Nintendo Switchで「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「ドンキーコング」など
ファミコンゲームの名作なども楽しめるようになった。
料金は1アカウントで利用する「個人プラン」と最大8アカウントで利用できる「ファミリープラン」の2タイプ。
「個人プラン」は、1カ月(300円)、3カ月(800円)、12カ月(2400円)から選択できる。
「ファミリープラン」は12カ月で4500円のみ。
SNSではオンラインプレイの有料化で、Switchを引退すると宣言するユーザーが現れている。
Switch本体やソフトを売るといった声や、任天堂に「ゲーム会社はほかにもある」などと
有料化の撤回を求め電話で抗議するといった人まで現れる騒動に発展している。
こうした流れに対して、苦言もまた多い。有料化はサービス向上には仕方ないとしたうえで、
月額300円程度で文句を言う人が引退すればオンライン環境が良くなるなどの皮肉が目立った。
また、コンテンツに対価を支払わない姿勢が「漫画村」を利用する感覚にも通じるという指摘もあった。
スマホアプリのゲームを中心に“基本プレイは無料”があふれる昨今、
コンテンツがなんでも無料で享受できると思い込んでしまう風潮が顕在化した騒動だともいえそうだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/15349311/