「自宅で楽しめるエンタメとして、ゲームコンテンツ全体の需要が高まっている」と話すのは、ゲーム業界事情に詳しいゲームアナリスト、平林久和氏(57)。
スイッチだけでなく、ソニーの「プレイステーション(PS)4」、米マイクロソフトの「Xbox(エックスボックス)」も、年末に次世代機の発表が予定されているにも関わらず、売れ行きは比較的好調だという。
「現行機発売最終年のゲーム機は買い控えられるので、通常ならば大幅に売り上げは落ち込む。供給が足りないスイッチよりも『巣ごもり需要』で利益を得ているかも」
一方で、任天堂の広報担当者は「巣ごもり需要は否定しないが、決して喜ばしいことではない」とする。
同様の危機感を抱く企業は多い。「感染症に乗じてもうけている」とみられかねないことに加え、
長期的には開発の遅れや、流通、製造ラインに不安があり、悪影響が心配されるからだ。