ドイツのモータースポーツ統括団体である
Deutscher Motor Sport Bund(DMSB)が、レースシミュレーション(レースゲーム)を正式なモータースポーツの一種として認めると発表しました。
Germany is Officially Recognizing Sim Racing as a Legitimate Form of Motorsport
https://jalopnik.com/germany-is-officially-recognizing-sim-racing-as-a-legit-1829885167
ドイツのDMSBが、2018年10月4日に開催されたドイツモータースポーツ協会会長会の中で、レースゲームを正式なモータースポーツの一種とみなす決定が下されたことを明かしています。
これにより、ドイツではDMSBのeスポーツ版となる団体が組織され、同時にレースゲームのプロフェッショナル化が行われることになるとのとこ。
DMSBはプレスリリースの中で、
「他のスポーツとは異なり、モータースポーツの場合は現実とデジタルシミュレーションが近いところに存在します」
と記しており、他のスポーツよりも現実とゲームとの間の差が少ないことがレースゲームをモータースポーツとして認める大きな要因となったことを明かしています。
実際、プロのレーシングドライバーであってもトレーニングの一環でiRacingのようなレースシミュレーションを活用するケースは増えており、シミュレーターの精度も年々進化しているという背景もあるそうです。
2015年にはレースゲームの定番中の定番であるグランツーリスモシリーズを使ったドライバー育成プログラムを受講したフローリアン・ストラウス選手が、バサースト12時間レースで総合優勝を果たしました。
2019年からマクラーレンの正ドライバーとしてF1に参戦する18歳のプロレーシングドライバーであるランド・ノリス選手は、インタビューの中でeスポーツがドライバーとしてのテクニックを磨くために役立ったと語っています。
他にも、アメリカの自動車メーカーであるフォードはレースシミュレーションを使ってレーシングカーを作っており、さらにはドライバーの訓練プログラムにもレースシミュレーションを組み込んでいることが明らかになっています。
なお、DMSBはレースゲームをモータースポーツとして認めた最初のモータースポーツ統括団体となるそうです。
https://gigazine.net/news/20181022-officially-recognizing-sim-racing-motorsport/