古川氏は「スマホ向けは重要なビジネスで、将来的に収益の柱の一つにしたい」と表明。年2、3タイトルを継続的に配信し、ユーザー獲得を目指す。古川氏とともに取材に応じた君島達己現社長(68)も、スイッチが想定以上に成功したのに比べてスマホゲームは「思ったところまでいけなかった」と振り返り、今後の新社長の手腕に期待感を示した。
任天堂はスマホゲームで2015年にディー・エヌ・エー(DeNA)と提携。16年から人気キャラクター「マリオ」が登場するゲームの配信を始めるなどして浸透を図ってきたが、直近の関連売上高はキャラクター使用料収入なども含めて393億円で、全体の約4%にとどまっていた。
17年3月の発売から2年目のスイッチの販売に関しては、古川氏はまだ「順調に推移している」と強調。本年度の販売目標2000万台の達成に向け新たなソフトの投入をてこに拡販に努めるとともに、販売地域を現在の約60カ国・地域から広げる考えも示した。
社長交代で若返りが進むことについて、君島氏は「世代交代が進む中で新しい発想を期待したい」と述べ、古川氏は「独創的な新しい製品を出す姿勢をしっかり維持していきたい」と語った。
2018.6.23 06:10
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