志倉 ゲーム業界でもっとも進化していないテキストアドベンチャーというジャンルを進化させる方法はないか、以前からずっと模索していたんです。
その過程で、かつて発売された『やるドラ』(※)のようなアニメーションを大々的に取り入れる案が何度か出まして。
僕らはやはり『やるドラ』にはちょっとした憧れがあるんですよね。
ただ、いまのテキストアドベンチャーはテキストボリュームも多く、それに合わせてアニメ素材を作るとなると、製作費や開発期間的に実現には至らず。
ですが2014年に、テレビアニメからふんだんに素材を流用させてもらう形で、『ロボティクス・ノーツ エリート』を作り、これをさらに進化させることができるんじゃないか?
ということで、今回の『シュタインズ・ゲート』では、テレビアニメの素材をさらに有効活用するという発想から、本企画がスタートしました。
(中略)
今回の『シュタインズ・ゲート エリート』で完成させた、アニメ素材をフル活用、フルリメイクしてゲームに落とし込んでいくエンジンのことを“フルアニメーションアドベンチャー”というシリーズ名で社内では呼称しています。
略して“フルアニADV”ですかね。
早計ですが、自社グループのアニメーション資産はもちろんですが、なんなら個人的な妄想としては他社さんのレジェンド級作品を“フルアニADV化”できないか?
なんてことまで考え始めています。こうなったら勝手な夢はますます広がりますよね。
タイトルは知っているけど、じつはまだ観たことがないレジェンド級のアニメってけっこうあったりするじゃないですか。
さらにちょっとした分岐エピソードなども用意できたら事件ですよね。アニメで観たことがある人も、ない人も、もう一度新しい気分で作品の中に没入することができると思っています。
https://s.famitsu.com/news/201709/21142252.html