日本におけるeSportsは、今年が本当に元年ではないかと感じています。
これまでも様々なゲーム大会が開催されてきましたが、メディアの食いつきもよくありませんでしたし、
賞金が出るものも、多くはパブリッシャーが自主的に開催するプロモーション目的の大会でした。
―― それはなぜでしょう?
長縄 eSportsという言葉自体に嫌悪感を持つ人が多かったためでしょう。
実際僕も「eSportsという言葉」よりも「ゲーム大会そのもの」を普及させることが大事だとずっと考えてきました。
サドンアタックに出会って以来、様々な大会を運営してきましたが、eSportsという言葉はあえて打ち出してきませんでした。
「eSportsで何ができるのか」という批判的な意見のほうが多く、マイナスの印象を与える可能性が高かったからです。
だから一歩引いて、もっとゲーム大会自体を多く開いて、eSportsに携わる人間を増やし、いろんな人の意見がもっと前に出るような状況を作りたいと思いました。
でもここに来て、社会がeSportsを認めざるを得ない状況が生まれてきました。それが今から2年ほど前です。
eSportsという言葉がゲーム大会と直結するようにもなり、わかりやすくなってきましたし、
いろいろなメディアで露出されることでeSportsという言葉の認知度が高まってきました。今は僕もeSportsという言葉を積極的に使っています。